
- 公務員にもいじめがある?
- 人間関係が最悪?
- どこの部署でも同じ?
先日こんな悩みを見ました。
私は地方公務員で昨年職場のいじめで3か月ほど職場を休職していました。 これからそのことについて話したいと思います。 私は、今の職場に配属されて今は3年目で、1年目の時に職場の上司から強いストレスを受けました。 半年がたったころ、書類を厳しく見られるようになり、わざと間違いをまとめてではなく1回1回その都度やり直しをされされ、 そして期限がはっきり分かっているものについては期限までひたすらやり直しをさせられることになりました。

公務員=働きやすいとかホワイトのイメージがあるでしょう。いじめやパワハラについてはひどいものだと全国ニュースにもでます。
公務員のパワハラが公にでると公務員に対するバッシングが大きくなります。公務員はバッシングを恐れている。それ故、パワハラやいじめについては気をつけています。
結論から言います。
公務員にもパワハラやいじめはあります。
本記事では元公務員の立場からいじめやパワハラについて情報を発信していきます。
○自己紹介
- 元公務員で5年勤務
- いじめやパワハラを目撃したことがある
- パワハラが原因で休職した同期や同僚の話を聞いた
公務員はメンタルを壊す

公務員なんて働きやすくていじめなんてないだろ?
公務員は何かとホワイトだ、働きやすいとかイメージがあります。実際に働きやすい環境ではあります。
だからと言ってパワハラがないわけではありません。公務員だから特段にパワハラが多いと言ったわけでもありません。
参照;一般財団法人地方公務員安全衛生推進協会
公務員の休職の一番の理由がメンタルを壊すことです。
多くの公務員はメンタルを壊している。精神的に厳しい環境だと言うのがわかるでしょう。
精神的に病む理由は当然いじめやパワハラがあります。市民からのクレームや業務だけが理由ではありません。
いじめやパワハラ等の人間関係も
参照;総務省(令和元年地方公務員の過労死等に係る公務災害認定事案に関する調査研究)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000690794.pdf
精神疾患の原因の上位のは人間関係についてあります。
データにあるように人間関係で悩む人が多い。公務員と言う巨大組織にも関わらず人間関係に原因がある。
人間関係=いじめやパワハラなどが理由と考えても良いだろう。
なぜ公務員のような大きな組織で人間関係に問題がでるのか?巨大組織と言っても公務員は特殊なところがある。
いじめの原因は何か?
公務員の世界のいじめやパワハラの原因は?元公務員として実際に働いて感じたことも含め紹介します。
- 年功序列
- 人間性
- 能力の違い
- 古いやり方
順番に解説していきます。
年功序列
公務員の世界は成果主義ではありません。基本的に年齢の上、長く勤めた人が偉いです。
どんなに仕事ができようができまいが関係ありません。上に立つ人によって全てが決まります。
年功序列の上下関係なのでどんなに仕事が出来て、組織の環境を改善しようと頑張っても無駄です。
言ってしまえば上の人に忖度できるかで気に入られる。気に入られたもん勝ちです。
一度、嫌われてしまえばイメージを挽回するのは難しい。上が嫌えば自然と他の人も助けにくい環境になってしまいます。

私のいた環境でも再任用のベテラン職員が幅を利かせていた。
正規職員と言う立場ではなくなって再任用なのにも関わらずだ。
何かをする時は再任用の一番年上の方にお伺いを立ててから仕事をしないと嫌われてしまう。
人間性
その人の人間性による部分も大きな理由です。
公務員は難しい試験をクリアして採用される。ある程度頭の良い人間が集まっている。
頭が良いから物事も正常に判断できる。仕事を円滑に進めることができる。だからいじめなんて低能なことはしないだろ?
全く関係ありません。むしろ頭が良いから個人を潰すとか陰湿な部分もあると考えます。
頭が良い、勉強ができる=人間として素晴らしい人ではありません。
公務員には一定数、変なやつやクラッシャーと言われる人は存在します。

人間性がおかしい人は誰が休職しようが他の人に改善するように注意されても変わりません。
能力の違い
個人個人の能力の違いもいじめやパワハラに関係してくるでしょう。
公務員は横並びが大好きです。他の人と違うところがあると厳しくされたり、批判されたりします。
また、他人と比較することが大好きです。他人よりも出来が悪いやつは自然と見下されたりなんてことがあります。
全員同じ能力じゃないと満足しない。個人のステータスの差や適応は関係ないところがあります。

私も同期の方と比べられダメ出しされたことがある。
異動して経験してきたことが違うから比べられても困る。人事権なんてこっちには無いのだから。
しかも能力の違いは気合や仕事に対する姿勢とか精神論で片付けられるwww
古いやり方
- ペーパーレス化
- はんこを無くす
- AIの導入
世間では公務員は時代の変化に対応しているような情報が流れています。
残念!!!!それはホント極一部の革新的なトップがいる自治体だけです。

嘘だっっっっっ!!!
大半は古いやり方が残っています。年功序列の世界なのでどんなに若手が効率とか環境を変えようと頑張っても難しい。
意見を取り入れて改革してくれるところもあります。しかし、ほとんどは採用されないしトップが絶対なので変わりません。
仕事のやり方も古いものが受け継がれている。そのやり方こそが正義。
精神論もまかり通る世界です。
原因を構造から見直して対策をして問題を解決していく。違います。気合や根性、やる気とか精神論で突破するのです。
精神論で対応されてはついていけない人もいます。ダメ出しをする。とにかく言いまくる。
残念ながら、本人はそれをパワハラだとは思っていない。昔は泣きながら仕事をした。それが正しいと思っているアタオカがいます。
いじめの現状
ではどのようないじめやパワハラがあるのでしょうか?
私が知っていることを紹介します。
- 自分だけ仲間の入れてもらえない(休憩時間に仲間に入れてもらえない。仕事を自分だけ外される)
- 理不尽に怒られる(その人の気分とかできつく言われる日がある。とにかくダメ出し。)
- 無視される(挨拶をしても返さない。いないものとして扱われる)
- 仕事を教えてもらえない(OJTの先輩から何も教えてもらえない。質問して適当に答える)
上記のようなことで悩んでいる同期や同僚、先輩がいました。
実際に私の職場であったパワハラを紹介します。
物覚えが悪いパートさんに対してとにかくダメ出しをする。パートさんのやる気の問題だと思っていたけど実際はその人がADHD気質があることがわかりました。では、パートさんがやりやすいようにその都度指示を出したりしようとなった。しかし、ナンバー2の先輩はパートさんにダメ出しをし続けた。理由はやる気や熱意とかの問題。自分で自覚して行かないと他の異動してきた職員とかに言われるからだそう。とにかくやることなすこと全部にダメ出し。口癖は「ダメ出しをして強化していく」。泣くまでダメ出しされまくっていた。ダメ出し先輩はそれがパワハラだと自覚していない。全て精神論やこれまでの古い昭和のやり方でしかやらないバカだった。
パワハラをしている本人は自覚していない。
昔は泣くまで言われたり精神論で片付けられてきた。
しかし、現代ではやり方が違う。効率の良い方法や働き方、考え方がでている。
何がパワハラに当たるかしっかりと認識する必要がある。時代に合わせてやり方を変化させる必要があると考える。
解決方法
いじめやパワハラにあったからと言って終わるのか?
解決策はあります。
- 上司に相談
- カウンセリング
- 異動
- 休職
- 退職
順番に解説していきます。
上司に相談
まずはじめに取るべき行動でしょう。
上司に相談して環境が良くなればOK。一人で悩んでしまうと本当に精神がおかしくなる。
毎日仕事に行くのが憂鬱で楽しくなくなってしまう。少しでもまずいと感じたら相談しましょう。
人事とかに直接行く人もいます。でもまずは身近な上司に相談したほうが大きくならないでしょう。
しかし、人によっては上司に相談したことにより更に攻撃してくる人もいます。
その場合はまた別の方法を考える。
カウンセリング
役所では保健師の方のカウンセリングを受けることができます。
年に二回くらいストレスチェックの問診票がきます。職員のメンタルケアには力を入れています。
保健師も公務員なので気軽に相談できます。状況によっては心療内科を紹介してくれます。専門医の診断によっては休職の場合もあります。
異動
公務員は定期的に異動があります。3月下旬に異動が発表になります。
12月くらいには異動希望の紙が配られて要望を書くことができます。
異動希望の紙には一緒に仕事をしたくない人の個人名を書くこともできます。自分がいじめられた状況とか詳しく書けます。
いじめやパワハラに関係して、一緒に仕事をしたくない人とは基本的に組み合わせることはありません。人事も個人個人に配慮した異動を行ってくれます。
ただ、異動までの一年は我慢しなければなりません。一年我慢すれば開放される。
人間は短期間でもストレスで壊れます。本当に簡単に壊れます。異動があるからと言って我慢する必要はありません。
休職
本当にメンタルがおかしくなって仕事や日常生活に支障が出てしまう。
迷わず休職をオススメします。
まず、状況を上司に相談してください。その後、専門家のカウンセリングを受け、心療内科で診断書を発行してもらいます。
休職の期間は専門医と相談して決められます。休職期間の終わりが近づいても状況によっては延長できます。
更に、公務員は休職中も給与が発生します。

福利厚生が充実しているので治療に専念できます。
退職
最終手段は退職です。
多くの場合、いきなり退職とはならずに一度休職して様子を見ます。
休職中でもどうしても復帰が厳しそうだ。働くことが難しいなら退職という流れになります。

私の場合は一度休職して治療しました。
復帰の気持ちもあったのですが実家の状況だったり、違うことに挑戦したいと言う気持ちになったので退職を決意しました。


あん?退職?なめてんのか?
そんなんでどこも通用するわけ無いだろ?
公務員は辞めてしまっては他の企業では通用しない。巷ではこのような情報が流れています。
安心してください。辞めても転職できるし、普通に通用します。
本当に厳しい状況に追い込まれたら逃げてもいいのです。

まとめ
公務員だからと言っていじめやパワハラが多いわけではない。
しかし、休職や退職をする職員の多くは精神的な理由からだ。更に、人間関係理由でメンタルを壊す人が多くいる。
理由は、
- 年功序列の人間関係
- 古いやり方が残る
これらの公務員独自の環境も影響している。しかも、パワハラをしている本人はそれをパワハラだと認識していないことがある。
いじめやパワハラにあったからと言って辞める必要はない。救済措置もたくさんあります。
まずは悩まずに相談することがオススメです。