- 毎日全力で仕事をしている
- 常に100%を目指している
- 手を抜くのは許せない
仕事は完璧に全力を出し切ってするものだ。このような考えを持っている人は多いハズです。
私もどちらかといえば常に全力タイプ。結構疲れますね。
毎日全力でがんばることは悪いことではありません。でも、人間は完璧ではない。そのうち潰れてしまいます。
仕事は常に全力をだすべきだろ?疲れる?気合が足りねえ
結論から言います。
仕事は完璧を目指す必要はありません。
新卒、新入社員は特に頑張りすぎてしまう。本記事では仕事を頑張りすぎてしまうあなたの悩みを解決します。
○自己紹介
- 某中核市で約5年公務員として勤務
- 転職経験5社くらいあります
- 4月から新職場で奮闘中
- 頑張りすぎて自滅した経験あり
目次
なぜ全力を出してしまうのか?
そもそもどうして全力を常にだして頑張ってしまうのか?単純に要領が悪いのか?余裕がないからなのでしょうか?
主に3つの理由があると考えます。
- 完璧主義
- 周りの評価
- 真面目すぎ
順番に解説していきます。
完璧主義
もうなんでも完全を目指さないと気がすまない。むしろ出来が100%では無いと不安になってしまうタイプでしょう。
もちろん完璧を目指すのだから妥協は許されない。とにかく一つの作業に注意深く時間をかけて取り組んでいませんか?
完璧主義は毎回完璧を目指すので結構疲れますね。
私も完璧主義のところがあります。自分の仕事を完全にしたい。やらなくていよい部分も気になって仕方がない。
周りの評価
自分の仕事の出来に対して周りからの評価や目線を気にしている。他人からの評判を気にするあまり力が入りすぎてしまう。
一回褒められたりすると次もよく思われたいと全力で頑張ってしまう。一切の妥協を許さない。
やっぱり、他人によく思われたい。自分を高く評価して欲しいと言った感情は誰にでもあります。
真面目すぎ
- 手を抜くことは悪いこと
- 社会人とはこうあるべきだ
- 新入社員は人一倍努力しろ
上記のような考えでとにかく真面目に何事も取り組む。「~であるべきだ」の考えに取り憑かれている人。
真面目すぎる人もいつも全力投球をしています。手の抜き方がわからない、苦手なタイプです。
まじめだね?もっとゆっくりでいいよ。
言われませんか?
他人から真面目すぎると言われる人はちょっと力が入りすぎかも知れません。
完璧主義の特徴
仕事を全力で頑張る人は完璧主義の人が多い印象です。
完璧主義とはどのようなことを言うのでしょうか?だいたいイメージとしてはわかるでしょう。調べてみるとしっかりと定義されていました。
心理学においては、万全を期すために努力し、過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと[1][2] 。定められた時間、限られた時間の内にて完璧な状態を目指す考え方や、精神状態のことである。
更に、完璧主義の特徴を挙げると…
- 気にしすぎ
- 理想が高い
- 全部自分でやろうとする
- 人に言われるのを嫌う
- 心配性
- こだわりが強い
これらを見てわかるように精神的な特徴や考え方が完璧主義を形成していると感じます。
そして、他人に頼るのが下手、精神的に弱い部分がある。高い理想があって鋼のメンタルを持っているように思いますが実は脆いメンタルだったりします。
ヴェアアアアア、また仕事を間違った。
一つのミスで崩壊するのも特徴でしょう。
完璧主義診断というものがあります。もし気になる方は診断を試してみてください。
完璧主義のメリット
完璧主義なんてめんどくさいだけでメリットなんてあるのかよ?
もちろん完璧主義は疲れるし、大変なところもあります。でも、メリットも存在します。
- 丁寧さ
- 努力できる
丁寧さ
何事も丁寧に確実にこなすことができます。適当な完成を目指さない。
仕事に対してミスが少なく、100点を目指す。丁寧な仕事ができるのは完璧主義だからの強みでしょう。
努力ができる
わからないことをなくす。できるまで頑張る。何事においても努力し、極める能力があります。
努力したり練習して苦手をなくすことを苦と思わない。ある程度のところまでは努力できる。しかし、完全を目指して頑張れる人は多くはないと感じます。
がんばることが美徳
苦労したものが偉い。努力した人がすごい。
とにかく日本はがんばるとか努力とかが大好きなところがあります。しかも自己犠牲をしての努力や頑張りはめちゃくちゃ評価が高い。
誰が一番頑張ったか選手権をやっているようなもの。誰かが頑張りすぎていたらその人より頑張らないとやる気のないように思われてしまう。
もう、適度に手を抜くとかマイペースが悪いことと捉えてしまう人もいます。
最近はがんばりすぎることは良くない。適度に力を抜いて働こうという会社も増えてきました。
でも、残念なことに頑張りすぎることや努力、気合を求める人も多いです。
私も頑張りすぎて潰れたことがあります。気合が足りないとか謎のことを言われて根性論で片付けられて潰れました。
全力投球のデメリット
仕事を毎日全力で行うことで様々な悪いことが起きます。ちょっと頑張りすぎていると思った方は要注意です。
- 疲れがとれない
- ミスが多くなる
- 潰れる
- 時間がかかる
順番に解説していきます。
疲れがとれない
寝ても疲れがとれない経験ありませんか?
毎日全力で仕事に取り組んでいると単純に疲れます。常に緊張している状態。力を抜くところがありません。
精神的にも肉体的にも疲れはでてきます。
例えばマラソンで最初から全力で走っていてはスタミナなくなりますよね?頑張り過ぎの人はスタミナがなくなっている状態でも全力を維持しようとします。
その結果、体と精神が極限まで疲労します。寝てもだるいとか疲れているのはそのせいです。
ミスが多くなる
ヴェアアアアア、またミスした
一つの作業を集中して完璧を目指す。でも仕事は一つのことだけでなく作業に付随して様々なことをやらなければなりません。
人間は基本的にマルチタスクを苦手とします。同じ集中力で多くの作業をするのは無理です。
全力投球して完璧を目指しても細かなミスが増えてしまいます。結果として全体の出来が悪くなる。効率が悪く時間がかかったりします。
潰れる
究極の状態です。潰れてしまう可能性もあります。
精神疾患に繋がり、再起までに時間がかかる場合もあります。
結局、自分で自分を追い込んでしまう。誰かが見ているとか急かしているわけでは無い。でも見えない敵に怯えて自分を追い詰めてしまうことがあります。
私も自分を追い詰めて適応障害になった。不眠や夢でも仕事のことが出たりと厳しかった。次の日の仕事のことを考えると眠れなくなることもあった。
時間がかかる
仕事を丁寧に正確に進めていく。妥協を許さないので細かい部分にまで神経を使ってしまう。
100%の完成を目指すので時間がかかってしまいます。
時間がかかると、仕事が進まない。そうすると自分ができない人間なんじゃないかと思ってしまう。
結果として、悩みに繋がってくるでしょう。
完璧を目指すのをやめる方法
疲れて…毎日がつらい…
完璧主義をやめたい。でもどうすればよいのかわからない。
大丈夫です。改善する方法はあります。
- 期限を決める
- 自分を認める
- 他人と比べない
- 人に聞く
順番に解説していきます。
期限を決める
デメリットで解説したように完璧主義は時間がかかる。
では、仕事に期限を付けてはどうでしょうか?この作業は何分で終わらせるとかです。
自分で締め切りを決めれば、おおよそゴールが見えるのでそれなりに完成できます。
時間が無限にあるから一つのことにこだわってしまう。リミットがあればこだわっている暇もなくなるでしょう。
自分を認める
完璧主義者は自己肯定感が低いと言われています。承認欲求が強かったり、よく思われたい願望が強い。
普段から「自分はできない奴」とか思っているから努力しすぎると感じます。
自分の仕事や仕事への取り組みを認めましょう。
たとえ満足行く出来ではなかったとしても「自分は頑張った」と褒めて上げましょう。
君君。この仕事のできは何点くらいだと思う?
50点くらいでしょうか?
多分、自分の仕事の出来を点数で聞かれたら低く答えるでしょう。そういう自信のない部分が完璧主義者はあります。
今日から自分を褒めて認めましょう。
他人と比べない
他人の目線や評価を過度に気にするところがあります。
不思議なことに、他人の仕事ぶりの方がよく見えてしまう。自分の仕事はうまく行っていないように見えてしまいます。
その結果、もっと努力しなければと頑張り過ぎてしまいます。
正直、他人も自分のことで精一杯です。いちいち、人のことは気にしていません。
自分が勝手に思い描いているだけです。他人の評価や視線を気にする必要はありません。
そして、人と比べることも無用。比べたところでどうにもなりません。
人に聞く
自分一人で抱え込んでいませんか?
自分で全てをやろうとするところがあります。人に頼るのが下手です。
できない、困ったら他の人を頼りましょう。
他人からの意見やアドバイスをもらう。誰かに素直に助けてもらいましょう。
相手に迷惑だからとか思わない。人に頼ることができれば完璧主義は改善されるでしょう。
6割り程度の力加減
仕事は6割の力で良い。
大体6割の出来を目指せば良いです。全てを完璧にこなすことは不可能。
一つが完璧に出来てもそれを持続するのは難しい。6割くらいがちょうどよいです。
他人の評価や意見が気になって完璧を目指してしまう人。他人は自分が思っているほど見ていない。そして、気にしていません。
自意識過剰になってしまっていることがあります。大丈夫です。他者の目線は気にしない。自分がやりやすいペースで程よくこなしましょう。
他人が気になるのはわかる。自分も他人の目線を気にして常に完璧を目指していた。
結局、自分で勝手に他人のイメージを作っているに過ぎない。
どうしても厳しい場合
今の職場がどうしても自分に合わない場合。転職を考えるのも手です。
早期退職は次が決まらない?三年は続けないとどこも続かない?
全く問題ありません。今は転職が当たり前の時代です。自分に合わないと思ったら環境を変えるのは当然です。
次の職場でミスマッチが起きないようにする。転職を成功させるには転職サイトの活用をオススメします。
転職エージェントの面談を受けることができるので第三者からの意見が聞けます。
どうしても就職に失敗した場合、自分がわからなくなってしまいます。何がやりたいのか?自分の長所はなにか?
一人で考えるよりもプロの意見を聞いた方が適性がわかります。
まとめ
仕事を全力で頑張りすぎると疲れます。
- いつまでも疲れが取れない
- 他のことでミスが多くなる
- 精神疾患など潰れる可能性がある
このような状況に陥ることが考えられる。
日本は努力や頑張りが正義と思われるところがある。これまでの教育や環境で私達は頑張りすぎる=美徳と思っている。
時代は違います。働きやすいペース、無理のないペースで続けることが良い時代です。