最近、新日本プロレスに対するファンの声が厳しいものとなっている。

- つまらない
- 飽きた
- 金的、乱入、失神
私は毎試合、結果や情報はチェックしています。ツイッターやヤフコメなどもチェックしています。
コメントを見る限り否定的な意見が多くなったと感じます。
今回は新日本プロレスがなぜ批判されてきたのか自分の意見を紹介します。
素直に感じたことを書きます。私の意見が合わない方もいるかも知れません。否定的な内容も含まれますので、聞きたくない方は退出をおすすめします。
◯自己紹介
格闘技・プロレス観戦歴20数年。ビックマッチは毎試合、PPVを購入して録画していました。プロMMA、プロキックボクシング、プロレスと試合をしてきました。ファン目線と選手目線どちらも含めて意見を発信していきます。
批判される5つの理由
では、早速、批判される理由を考察してみました。
- 対戦カードが同じ
- 結果が見える
- 扱いが悪い選手がいる
- リマッチが多い
- 殺伐感が少ない

5つの理由から展開が少なく、飽きやつまらないと言った印象になってしまうと考えられます。
順番に解説していきます。
対戦カードが同じ
組まれる対戦カードが同じものが多い。特にタイトルマッチやシングルマッチが決まっている選手同士で前哨戦の形で組まれる。
最近の大会を例に見てみましょう。
2月14日~2月17日の後楽園ホール4連戦
◯2月14日
- BUSHI、ヒロム、鷹木×石森、ファンタズモ、裕二郎
- 永田、飯伏×SANADA、内藤
- 矢野、ヨシハシ、後藤、石井、オカダ×チェーズ、ロア、タマ、ジェイ、EVIL
◯2月15日
- BUSHI、ヒロム、SANADA×石森、ファンタズモ、裕二郎
- SHO,矢野、石井、オカダ×東郷、チェーズ、ジェイ、EVIL
- 永田、飯伏×内藤、鷹木
◯2月16日
- BUSHI、ヒロム、SANADA×石森、ファンタズモ、裕二郎
- SHO、矢野、石井×外道、チェーズ、ジェイ
- 永田、飯伏×鷹木、内藤
- ヨシハシ、後藤、オカダ×ロア、タマ、EVIL
◯2月17日
- 矢野、ヨシハシ、後藤、石井×チェーズ、ロア、タマ、ジェイ
- BUSHI、ヒロム、鷹木×石森、ファンタズモ、裕二郎
- SHO、オカダ×東郷、EVIL
途中で内藤が怪我で欠場になってカード変更があったものの同じカードが多い。
言い換えればタイトルマッチやスペシャルシングルマッチまでの前哨戦が長い。
ここ何年かは他団体選手の参戦も無い。東京ドーム大会や大箱会場のでかい大会でも他団体選手参戦が無い。
いつもの新日本メンバーでマッチメイクされている。外国人選手の参戦はあるものの正直知らない選手が多い。新規外国人選手は試合を見て初めて良い選手だとわかるのが現状。参戦が発表されてからのワクワクが無い。
対戦カードのマンネリ感が否めない。対戦カードが同じだと展開も同じになってしまいがち。その結果、飽きが来てしまうのではないだろうか?
結果が見える
大体、組まれた対戦カードを見ると、この選手が負けるのがわかってしまう。
特にタイトルマッチだと結果が読みやすい。所属ユニットの2,3番手の選手がタイトルに挑戦しても取れない。
印象に残っているのが2018年のG1です。
予選でケニー・オメガ対石井が行われた。結果、石井が勝って会場が大熱狂になった。
リマッチでケニー・オメガのタイトルに石井が挑戦したときは今ひとつ盛り上がりに欠けた。
なぜなら、この試合に勝った選手が東京ドームのメインに立つからだ。よって、石井が勝つことは無いだろうと… 結果、石井が負けた。
ビックアップセットが無い分、刺激に欠ける。言い換えれば安定的な結果、ストーリーとも言える。
ただ、2020年に行われた内藤対EVILの2冠戦でEVILが勝ったのは衝撃だった。久々に面白いと感じた。
試合結果の予想がしやすいのも大きな理由だと考える。
扱いが悪い選手がいる
極端に負け役になる選手や試合出場が無い選手がいる。
特に第3世代や真壁は試合が無かったり、負け役になってしまっている。
永田や小島は動きも体も良いし、まだまだ第一線で活躍できる。過去の経歴を見ても安易に負け役にするのは残念だ。
たまに試合が組まれても取られてしまうとか結果が残念なものが多い。後は、勝敗に説得力が無いことも挙げられる。
なぜ、これで負けてしまうの?いやこれはないだろ?と思う展開がある。技のキレや試合の組み立て方などで相手選手を押している。なのに一発で負けてしまうことがある。
また、トップで扱いが良い選手、人気選手ばかりが試合スケジュールがハードすぎることも見受けられる。結果として怪我で欠場となってしまっている。
選手層が厚いのであればうまく試合スケジュールが偏らないように調整すべき。最近は選手の怪我が続出しており、会社の管理体制にも疑問が残ってしまう。
リマッチが多い
2013年あたりからリマッチが多い印象がある。
特にタイトルマッチはひどい。前王者のりマッチ権とかよくわからないことが発生してすぐにリマッチが組まれてしまう。
プロレスはタイトルマッチまで選手がストーリーを作っていき、お客さんを注目させる。タイトルマッチで最高の試合をして選手間のストーリーを完結させる。そして、次の新しいストーリーを作っていく。
タイトルマッチが終われば一つのストーリーが完結したと言っていい。
しかし、すぐにリマッチをしてしまえばまた同じストーリーを見なければならない。お客からしたら新鮮味が無いし飽きてしまう。
2020年の内藤×EVILの対戦カードを4回もやった。このカードに関しては賛否両論だった。
リマッチに関しては試合内容を前回より良くしないと満足度が上がらない。その分、選手に負担が行ってしまう。
リマッチと聞いただけで見ないファンもいるので、どんなに試合内容を良くしても意味がないこともある。
2月28日の大阪城ホールの対戦カードが東京ドーム大会と同じカードが多い。3試合リマッチが組まれている。
※高橋ヒロム選手が欠場で2試合がリマッチ。
もう少しカードの幅を広くしても良かったのでは無いか?リマッチ権は廃止して、選手同士が機が熟した時にまた組めば良い。選手同士のストーリーを大切にして欲しい。
殺伐感が少ない
試合に緊張感や殺伐感が少なくなったように感じる。
それは団体対抗戦や外敵と呼ばれる選手が参戦しないからだと考える。
技や試合の技術が高く、美しく感じる。昔とは比べ物にならないくらい技が複雑で受ける方もかける方も技術が必要とされる。試合の完成度や美しさは素晴らしいものがある。
しかし、泥臭さ、殺気と言った緊張感に欠ける感じがしてしまう。ストロングスタイルなんて言葉はもう古いのかも知れない。
プロレス独特の対抗意識、抗争が無い。バレットクラブとケイオスの抗争とはまた違う。ユニット同士の抗争はあるものの、緊張感に欠ける内容になっている。
ファン層や時代が違うのかも知れませんね。今は殺気、殺伐感、外敵などは求められていないのかも知れません。
特定の選手への厳しいコメント
ファンの意見が過激になり、特定の選手を攻撃するようなコメントが多数見受けられる。
介入や反則、不透明決着でのファンのストレス。特定の選手の試合は見ない、辞めて欲しいとかの意見がある。
意見を直接、選手のSNSにコメントすることも起きている。
選手としても日々練習して、良い試合を提供しようと努力している。反則や乱入なども選手の意図する行動では無い部分もある。
プロレスは試合はもちろんだがキャラが重要になってくる。個人個人のキャラ作りを重視している。これは個人で考えて作るのか、会社が作るのかは違ってきます。
多分、新日本は会社がキャラ作りをしていると思われます。選手も会社の意向に従って試合をこなしている所もある。
反則などが多くて批判されている選手に直接、厳しいメッセージを送るのではなく、会社にファンの声を届けるべきだと考える。

会社に対して意見を述べているファンも多い。
会社側もファンの意見を聞いて改善してくれれば嬉しいですが…
選手への厳しい意見がでている以上、会社も展開を変えるとか対策して欲しいです。試合を見ないとかは選手が一番可愛そうです。
会社はファンから不満が出ていて、選手が批判されている状況を重く受け止めて欲しい。
まとめ
新日本プロレスに否定的な意見がでている理由を自分なりの紹介しました。
昔と比べてしまっているところが多々あります。現在のファンと昔のファンが求めているものは違うのかも知れない。
結局、批判している人の多くは同じ展開に飽きてしまっているところが大きい。
展開を変えるためにも昔のような他団体参戦や他の選手にもスポットライトを当てても良いのかな?と考えます。
プロレス業界が良い方向に向かって、ファンを楽しませてくれることを願います。